映画からイディオムや単語を勉強する

英語には、類義語が多く存在するため難しいですが、映画などでシーンのイメージがつくと覚えやすいです。こんな風に類義語の意味の違いを理解することは非常に役立ちます。

聞き取れない言葉が出てきた時がチャンス

映画や動画などで、聞き取れない単語、だけど少し聞き取れた単語があった場合や、「〜〜」と言ったのかな?それとも「○○」といったのかな?みたいに疑問が湧いたフレーズは覚えるチャンスです。その瞬間に調べてみましょう。

例えば私の場合、アガサクリスティの「ミスマープル」シリーズの1シーンで気になるフレーズがでてきました。

主人公のマープルおばさんが知人とお茶を飲んでいるシーンです。
一息ついた時、話し相手がマープルさんに、ケーキかパイのようなものの側までいき、日本語訳では「もう少しいかが?」となっています。

何回聞いても英語が聞き取れません。
「もう少しいかが」というフレーズを調べてみると「Have some more?」が一般的に使われいることがわかりました。

Would you have some more?
Would you like some more tea?
Would you care for some more cake?
とかです。

でもどうしても、そんな風に言ってるようには聞き取れません。
「・・ ・・ slice? 」といっているみたいに聞こえます。

聞こえた単語で調べてみる

そこから自分が知っている意味と新しく知り得た情報をものにしていきます。

私の場合、とりあえず「slice」について調べます。そうするとズラずらっと並んだ中に「a slice of cake」という例文がありました。「a piece of cake」との違いが気になり、そこから「slice」と「piece」の次のようなニュアンスの違いを知ることができました。

「slice」と「piece」はどちらも「切り分ける」という意味だけど、「slice」はピザや食パン、チーズやハムのような薄くて平たい形状で切ることを指し、「piece」はう少し塊のような不規則な形状で切ることを指すことが多い。

もちろん文脈によっても微妙な違いがある場合もあるようです。

シチュエーションと単語をマッチさせる

単語の意味がわかったら、元の映像と照らしてこの意味でいいのかな?と自分なりに判断しましょう。もし日本語訳と違っても問題ないです。訳者によってもニュアンスは異なりますし、最悪間違っていたとしても、今度似たようなシチュエーションにぶつかった時に、「あ、あれはこういう意味だったのか」と思ったりすることができます。

とにかく、映像、特に動作やリアルな「対象物」との単語の紐付けが重要です。

「マープルさんのシチュエーションではもう少しという意味を込めてpiece ではなくslice なのかな。
2個目からpiece だと多いし。」

「それに、slice は薄く切るという動詞でも使えるのでもう少し切りましょうかという意味で使ったのかもしれない。」

「現に映像では、切り取られたケーキではなく、丸いケーキかパイのようなものが切られてない状態で置いてあった。そこから取り分ける動作を含めてのslice なのかな。」

こんな風に自分の中で消化していくうちに、slice と piece が混在する文もあり得るなと気づいたり、そういう頭の体操が英語の勉強には役に立ちますよ。

slice off a piece from a loaf パンをひと切れ切り取る.(参:weblio