天然酵母(サワードゥやレーズン酵母など)を作るのは楽しいですが、ちょっと見ないまに失敗して発酵力の弱いものができることもしばしば。捨てるのはもったいないので、タネの発酵力が怪しげな状態でも焼いてみては失敗しています。
でも、それでも大丈夫です。
膨らみの悪いパンは、ラスクやバナナブレッドにしてしまえば、味わいの深いお菓子に早変わりです。
もくじ
天然酵母の状態
水が少し浮いても、ドロリと落ちてくるくらいならば使えるようです。今のところ、こんな状態でもイーストを1gくらい足して、20%くらいの割合くらいならうまく焼けます。(通常は粉に対し3-40%くらいの元ダネがいい)
イーストを足さなくてもうまくいくかなと期待してパンを焼くと失敗パンになります。
写真は、容器の中に垂らしたタネです。すぐにだらっと横にダレます。
失敗したあんパン
焼き色がつかず、大福のような重たいものになっています。
甘酒饅頭みたいなアルコールの匂いが強く、食べてみると餅のようで、食べられないことはないけど美味しくはありません。
あんぱんラスクに
ラスクはパンにオイルと砂糖や塩系の調味料(チーズなど)をしっかりまぶし、オーブンでこんがりと焼いてあげるだけでできます。特に失敗したパンは染み込みが悪いし、焼き時間も通常よりかかりますが、出来上がりは美味しいのでおすすめです。
今回は失敗したあんぱんです。
あんこがもったいないので、切ったパンからあんこを取り出しました(再度冷凍して次回のあんぱんに使います・・・)
溶かしバターやオリーブオイルに浸すか、ハケで塗るのが良さそうですが、オイル控えめにしたいので上からポトリポトリと落としていきます。
その上から甜菜糖(砂糖)をふっていきます。
オリーブオイルはポトポト落とせるように、先の細いプラスティックの容器に入れてあります。
オーブン200度で予熱し15分くらいで様子見。
油がじゅわじゅわして焼けてきたら冷まします。
ライ麦パンなどは粉チーズとクレイジーソルトをたっぷりかけると、かめばかむほど味わい深いラスクになりました。
切り方はどんな感じでもよいですが、しっかり味をつけたかったら小さく切るのがおすすめです。
バナナブレッド
バナナブレッドに少し天然酵母をまぜると味わいが深くなります。
いつもの強力粉を失敗天然酵母または捨てダネに置き換えればいいのかと、適当に半分の割合を置き換えてみました。完全に失敗しました。膨らまない羊羹みたいなのができました。ちなみにこれをラスクにしてもダメでした。バターの油分が多すぎて、何度焼いても油っぽいのにサクサクならず柔らかいままでした。
今のところ、うまくいった割合がこれです。
強力粉 135 g
発酵力の弱い天然酵母元ダネ(または捨てだね) 70g
甜菜糖 100g
バナナは2-3本
有塩バター 80g
オリーブオイル 5g
バター80
オリーブ5
重曹小さじ3分の2 (4グラム弱)
180度で45分。竹串でさして、ついてこなかったらOK 火力の弱いオーブン(うちのヘルシオ)は190度で予熱しておいて、後で温度を変更する方がいい。こげつくようなら、アルミを乗せる。