初めての海外旅行、いってみたいけど怖くて行けない人に参考になるといいなと、自分の場合を書いてみます。
もくじ
最初は海外に興味がなかった

英語が元々苦手で、特にヒアリングが全くダメでした。暗記すれば少しはテストの点も取れる筆記の世界と違い、ヒアリングは全く聴き取れず、こんなの試験にするなんて反則だろうと思っていました。
中学生くらいになると、周りの友達は洋楽なんて聞いたりして、海外に憧れを持つ子も出てきました。私はそんな風だったので、英語を毛嫌いするだけじゃなく、英語が必要とされる「海外」というものにまで全く興味を持つことありませんでした。
何で日本人なのに、英語なんて勉強する必要があるんだ!
と、英語に対して嫌悪すらしていました。
海外に興味が少しでる高校時代
そんな中、高校時代に仲の良かった友達が留学に行く機会がありました。
その時はじめて、ホームステイやら、留学やらというものがあって、それに憧れている人が多いと知ります。
私は「へー!英語の環境で他人と暮らすなんてよくやるな」と思っている程度でしたが、
帰ってきた友達が、違う世界に行ってしまったみたいにキラキラ輝いて見えて、羨ましい気持ちもありました。
おまけに、ちょっと冒険心のような好奇心ががでて、どんなものかちょっとやってみたいなと思ったのを覚えています。
だけど、お金のかかることなので中途半端な軽い気持ちでは親に行かせてもらえず、自分もその時「そこまで行きたいわねじゃないけど!ちょっと言ってみただけ」みたいに言って自分の気持ちを押し込めていました。
実際に、留学に憧れがあるというよりは、仲の良い友達がやっている流行りの物をやってみたい程度のものでした。
初めての海外旅行は友達と
高校卒業後、なんと友達がアメリカの学校に進学することになり、せっかくなので別の友達とその友達のところへ遊びに行くことになりました。
これが初めての海外でした。
一緒に行った友達は海外に興味があり、旅行のフリーツアーを調べて私を誘ってくれたので、私は全く何も調べてもない状態で、ただついていくだけでした。
向こうに着いた時も、怖いなーとか、友達がすごいなーとかそういう程度のものでした。
よし!私も英語を勉強して頑張るぞ!なんてちっとも思わず、大好きなパンでさえも、異国の香りにやられてあまり食べられなかった思い出になりました。
何よりも、初めての国際線でエコノミー症候群みたいになったり、ちょうどエアーポケットに入ってめちゃくちゃ怖いし、そんな辛い思いが多く、もう絶対海外なんて行かないという気持ちになりました。
大学時代も英語に全く興味なし
当時の私は国内の1人旅もしたことがないどころか、1人でご飯にも行けませんでした。それでも、1人暮らしを経験したことで少しずつ1人でいる事に慣れていったのだと今は思います。
この頃、英語専攻の友達が海外でバックパッカーみたいな旅をしてたりしていましたが、やっぱり英語専攻の子は違うなぁと別世界に思っていました。
この頃も全く海外に行きたいという憧れがないままです。というより、海外に行く人に対してすごいなという憧れはありました。
シロクマの赤ちゃんと英語の必要性
ネットでシロクマの赤ちゃんの写真をみつけ、こんなにも可愛いのかとあまりにもハマってしまいます。
なんとかして本物を見てみたいなぁとツアー会社に問い合わせると、
ツアーでいけるのは、もう少し大きくなったシロクマが見れる場所だけで、こんな巣穴からでたばかりの小さなシロクマには会えないと、いうことでした。
しかも、そのツアーですら100万はするというので、いったんは諦めることにしました。
また、ちょうどその頃、海外のニュースと日本のニュースでは報道内容が違いすぎるとか、シリコンバレーの勢いや中国の成長が目立ってきていて、海外に出てみないと先々仕事がなくなるかもしれないみたいな不安を持ち始め、
「もし、英語ができればヒョイっと海外で仕事探しとかできるのかなぁ、少なくとも今より選択肢の幅が広がるよな」などと、
この頃から英語を身につけないといけないよなと思いはじめていました。
ヒアリングは筋肉みたいに鍛えられる?
そんな風に30代でやっと英語に興味を持ち始めたころ、たまたま友人宅に置いてあった本が目に入ります。
「村上式シンプル英語勉強法」という、元グーグル日本法人社長が英語勉強法が書いてある本でした。
パラパラめくって目についたのは、ヒアリングが筋トレのように鍛えることができる、つまり天性のものではなく、何度も聞いたら聴けるようになるという内容でした。
今まで、小さな頃から英語を耳にしてないとダメだと思っていた私は、この小さな可能性がものすごくヒットし、やればできるかも!という意欲につながりました。
ひたすら英語ニュースを聞く
それからというもの、とにかくポッドキャストみたいなので英語ニュースを聞いて耳トレしてみました。
正直めちゃくちゃつらく、ただの耳障りな音がずーーっとながれてきて、爆音にしないと聞こえないと思い、音量をあげてきいてましたが、ほとんど聞き取れない毎日でした。
やると決めたからには絶対ものにしたいと、ちょうど無職の状態だったので、ひたすら毎日ただ聞いていました。時々は英会話の番組を見たり、好きな名探偵ポワロやマープルさんを字幕を見ないように見たりして過ごします。
何度も読んで内容を把握している「ABC殺人事件の英語版」を大声で読んで口にする練習をしました。意味は分からずともストーリーが頭に入ってるのでなんとか読み終わりました。
推理小説は登場人物の会話や描写が多く、日常英会話に近い自然な英語表現を学べるのでおすすめだといわれています。
The ABC Murders (Hercule Poirot Book 7) (English Edition) Kindle版
せっかくだから海外に行きたい
そんな生活をしているうちに、もしいざという時、海外に移住できるとか、海外で仕事ができるとか、日本の会社にとらわれないで働ける未来があったとして、もしそうならば、とりあえずはそもそも海外で生活ができるか試しておきたい。
そもそもその地で日本食もないし、英語も喋れないしで生活するチャンスがあったとしても、肌に合わない地だったら意味がない。そもそも一人旅なんて日本でもしたこともないし。
とにかくまず海外旅行に1人で行ってみよう!と決意します。選んだ場所はシンガポール。英語を使うし、旅費も比較的安いし、ITが進んでいる国として興味がありました。
旅行中の友人との気持ちの差
1人で緊張感をもって、旅行の計画を練っていたところ、友達に盛り上がった気持ちのまま旅行のことを話すと、せっかくだから一緒に行こうとなり、迷ったけど偵察だからいいかなと思い2人旅行に。
これが大間違い。
優雅な旅行したい友達と、冒険の始まり気分の私。行くところも思いも全く違い、大喧嘩しました。
おまけに友達は英語もネイティブくらいに話せる子で私の出番は全くなし。タクシーの乗り方やホテルの使い方、知らないことが多く何度も怒られたりし、話が通じない場所で、自分が何もできない悔しさと悲しさで泣いてしまいました。
絶対に1人で旅行しよう
もう絶対に1人で行く!
シロクマに会えるカナダのチャーチルに行けるくらいまでになってやる!
その悔しさの勢いで、翌年についにカナダ1人旅を実行しました。
カナダのチャーチルはマニトバ州といって、真ん中らへんの遠い場所にあります。いきなりそこに行くのは無理だから、
とりあえずカナダ慣れをしようと、その時1番安くいけたカナダのトロントに行くことにしました。
どんどん英語を取得したくなる
初めてのひとり旅は、不安を超えた楽しさに満ちていて、いればいるほど楽しくなりました。
初海外ひとり旅を経験した達成感は何ともいえず嬉しいものでした。
その後は海外旅行の魅力に取り憑かれ、英語への興味は尽きることなく趣味のような存在になり、英会話教室主催のイベントなどに参加もし、日本にいる外国人の集まりに参加したりして、英会話をするチャンスを探すようになりました。
そして短期留学へ
3年後にはぽっかり空いた時間を突如2ヶ月という短期の留学にあてることになりました。
昔の自分では考えられないまでに英語学習のとりこになったようです。
英語力はのびたのか?
正直にいって、挨拶程度の何となくの会話はできるようになったものの、文章で綺麗に話せるわけでもなく、学生の頃の友人のレベルにすら達していません。
ただ、私だけなのか分からないですが、ちょっと英語から離れて時々英語でドラマを見るとか、旅行をするとかすると、前よりもきけるようになってる気がして、また意欲がわき、また聴きたくなる。
その上手いループのおかげで成長し続けているような気もするし、何となく通じてしまうから、それより上達しない気もする感じもあります。
今では英語で料理番組を見たり、ストリートファイターの海外大会を英語バージョンでみたりするのも苦痛じゃなくなりました。ただし、何をいっているかは1割しか分かりません。英語字幕を出せば3割くらいわかる程度で、英語に抵抗感がないし、むしろ英語で聞きたいといった段階です。