美容室は会話を求められるのが苦手で、できるだけ無言でしかもささっと終わって欲しいと願っている。
真剣に伝えても思っているようにならなかったりする経験をするうちに期待しない方がいいと思うようになった。
そうなったら簡単で、早くカットが終わって窮屈な体制からすぐに解放されたい気持ちが強くなる。
昔は髪の毛にもこだわっていた時期があったけど、最近ほとんど癖毛を活かして短く切っているのが好き。パーマも飽きたし、染めるのも面倒だし、黒髪でできれば白髪も染めたくない。
栄養が取られやすい髪の毛は切る方がエネルギー温存になるともいう。歳とるほど、短くしておいた方が若くいられるかもしれない。
普段から、自分で鏡を見ながらザクっと大きめの調理バサミで前髪を切ったり、スキバサミで後ろの髪を肩につかない程度に切るだけで、癖毛の髪はなんとなくうまくおさまってくれるもんだから、行きづらい1000円カットにいくか、年に一度決心して美容室に行くか、その他は自分で切ってしまう。
そして、久しぶりにいわゆる1000円カットに行ってみた。
まわりは男性ばかり、なぜだ!何年たってもかわってない。今日は子供すらいない。
こんなに手早く、黙々と切ってくれるところは中々他にない。
流石に少し居心地悪いけど、このスピーディさに魅了されているから、仕方ない。
もっと女性が入りやすかったらいいのにといつも思う。
店内はラジオの声。
ラジオの話し声から曲に変わった。中島みゆきの「時代は回る」だっけ、まわるーまわるよじだいはまわる、が流れてくる。
そんな中、ブォーンというドライヤーの大きな音、ウィーンというバリカンの音がする。
これがちょっとうるさい。
普段から美容室でも切ってもらった後のワックスや仕上げにふんわりさせるといったセッティングは断るほうだし、髪さえ短く切ってくれたらいいから、こういうカット屋さんの女性も入りやすいお店が増えて欲しいなとずっと思っている。
自宅でカットしてみる
自宅でカットしてみるといった宣言をするほどのものでもないんだけど、今回はちょっと人の髪を切るということまでやってみた。美容室の真似事みたいに、ケープを買ってみた。amazonで「散髪 ケープ」と検索するとたくさんでてくる。
これは、髪の毛が床に直接落ちないというのですぐれものなのだけど、その後溜まった髪の毛を捨てるという作業が少々難しい。そろりそろりと首から円盤のようなケープを外し、まずは大まかにゴミ袋にいれて、そのあとは外ではたく方がいい。
床に散財させるのとどっちがいいかなと思いつつも、切られる側としては身体に髪の毛がまとわりつかない分こういったケープの方がいいみたい。