クリエイターが自分の作品に自信を持つためには

何かしら制作をして活動している人にとって、自分の作品の価値をどう判断すればいいのか分からず、もやもやしながら、「自分の作品が本当に価値があるのだろうか?」という疑問がわくことがありますよね。

特にそれを販売しようとする時に、価格設定は悩みのタネになりがちです。価格というものを考える時には、価値と価格の関係を理解することが重要です。

価値とは?

「価値」とは、物やサービスが他者にもたらす感動や役立ち度に基づいて決まります。
たとえば、あるアーティストが作った絵画が、見る人に深い感情やインスピレーションを与えるとします。その場合の絵画の価値は、みる人にとって視覚的な美しさだけじゃなくて、みた時の感情的な影響にも基づいています。つまり、価値自体は「その作品がもたらす体験」に依存しています。

どんなにへたっぴでもその絵を観る人に深い感動を与えれば、その価値は確かに存在します

むしろ、自分がどれだけ「この作品は良いものだ」と評価していても、その評価というものはあくまでも自分のものでしかなく、最終的な商品としての価値は他者の感情に依存します。

山頂でとても綺麗な景色、しかもレアな鳥をみつけたのにカメラが壊れて写真が撮れない。そんな時、「古いカメラだけど売りましょうか」と言われて買う人はいるでしょう。もしかすると、撮影した写真自体を売って欲しいというかもしれません。

同じ商品でも売る場所はそれほど大事です。需要と希少性で価格が決まりますが、この例のように希少性は無い場所をさがすことで作ることができます。日本語教師になりたいなら、アフリカなど日本人が少ないところでやれば成功する可能性が高いでしょう。

どれだけの価値があるのか

といっても、どれだけの価値が自分の商品にあるのか分からないと思います。まずは市場に出すことが大事です。市場、つまり商品を売り買いさせる場所です。前述の希少性が高い市場を見つけることができれば1番いいですが、まずはどこでもいいので出してみる。人にこれが売り物ですよとアピールすることが最初のステップです。

そして、市場にだすからには価格を決める必要があります。価格は作品の価値を金銭的に表現する方法です。「価格をつけるのが怖い」という気持ちがあるかもしれませんが、価格は作品が提供する価値を他者と共有するための手段です。自分が思っている商品の価値ではなく、他人にとって「この価格なら欲しいですか?」という会話の手段みたいなもので、そもそも会ったこともない相手の気持ちやニーズがわかるはずはないので、会話だと思ってまずは自信を持って価格設定を行うことが大切です。

そもそもの自分が思っている作品に対する感動と他人との感動は全く別物というのを常に頭に置いて、まったく売れなくても、安い値段でしか売れなくても、「市場が違うんだな」という程度の気持ちでいましょう。そして、それでも売れない場合はそれに固執せず、どんどん違う作品を作りましょう。いつの時代にそれを欲しがる人がいるか誰にも分からないからです。

まとめ

自分の作品の価値を信じることが成功への第一歩です。価値は作品がもたらす感動や役立ち度に基づき、価格はその価値を金銭的に表現する手段です。価値を理解し、他者との価値交換を通じて自信を持つことで、クリエイターとしての成功が見えてきます。