バンクーバーの消費税は？

カナダにあるバンクーバーでは、どのくらい消費税がかかるのでしょうか。
実はカナダの消費税は、連邦税と州税の2つの税が組み合わさっているのでちょっと複雑になっています。

GSTとPSTという２つの税

２つも税金があると聞くと、日本よりもすごく課税されるのかと思ってしまいますが、一概にそうとも言い切れません。

カナダでは毎日の生活にかかせないもの（消費財やサービス）には、基本的には消費税がかかりません。買ったものによっては税金無しで購入できたりします。それ以外に課税対象になるもについては、GSTとPSTという2種類の税金がそれぞれ対象商品にかかります。

GSTだけしかかからないもの、GSTとPSTの両方課税されるものがあります。

このレシートだと、食料品と水にはかからず、ラップ１ドルだけにGST(5%)とPST(7%)がかかりました。

GST

GST（Goods and Services Tax）は連邦消費税のことで、カナダ全土で一律の税率が適用される税金です。2023年7月時点のGST税率は5％です。

これは、商品やサービスのほとんどに適用されて、日本の消費税のようなイメージですが、日常必需品などの税が免除されるものがあるので、ちょっとニュアンスが異なります。

税がかからないものは次のような感じです。

※最新の情報は現地の公式ウェブサイトや税務当局の情報を確認することをお勧めします。
Charge and collect the tax – Which rate to charge

食料品：基本的な食料品（例：穀物、野菜、肉、魚、卵など）
医療サービス：医療サービスや医薬品

PST

PST（Provincial Sales Tax）は、州消費税のことで、州によって異なる税率が適用される税です。
バンクーバーはブリティッシュコロンビア州に位置していて、税率は7%となっています。

一般的なPSTの対象となるものの例

※最新の情報は州政府の公式ウェブサイトを確認ください
B.C. provincial sales tax (PST)

一般消費財：家具、家電製品、衣類、靴などの一般的な消費財
車両：自動車やオートバイなど
燃料：ガソリンやディーゼルなど
アルコール飲料：アルコール飲料（ビール、ワイン、スピリッツなど）
一部のサービス：一部のサービス（建築業、修理・メンテナンスサービスなど）

※過去にはPSTを廃止し、「ハーモニスト消費税（HST：Harmonized Sales Tax）」というGSTとPSTが一つに統合された税制度を取り入れたこともありましたが、州民投票の結果再びPSTとGSTの２つの税金方式になっています。