お気に入りのお店が人気が出ることの葛藤

最近お気に入りだったカフェに行ってみると、大行列ができていました。

もちろん人気の店なのでお昼時は列を作っていましたが、今までと違った折り返すほどの列ができていて、きっと何か宣伝されたのだろうと思って嫌な予感がしました。

案の定、数日前にテレビで紹介されたらしくみんな同じ商品の写真をSNSに投稿していることが分かりました。

やはり〜(泣

ブログに書くほど好きなカフェはお勧めしたいほどなのに、いざ行列ができて入れなくなるほど流行るとそんなに流行ってほしくはないこの微妙な気持ちが渦巻いてしまう。

あまりにモヤモヤしたので、自分が好きな解決に視点を置くアドラー心理学的に解決を考えてみました。

感情を認識する

モヤモヤを紐解くと、なんとなくだけど、自分が落ち着ける場所だと思っていたところが、ただの流行りの場所みたいになっているのを見るのが嫌なのかもなと気づきました。

皆んな何もわかってないのに!

もっとゆっくりくつろぎたいのに!

と。

「自分のお店でもないのに、独占欲が強いのかな」と思った途端、なんだか悲しいようなモヤモヤした気持ちが湧いてきます。

もちろん美味しいから行ってほしいし、もっと流行ってもいいのになぁと思ってたくせに、自分が行けないとなるとこれだよ。心狭いなぁ。

こんな感じで嫌な感情が浮かんできます。

アドラーの考えでは、「感情を持つこと自体は悪いことではなく、それをどう扱うかが重要」とされています。

感情を認める

まず、自分がもつ独占欲は、「お気に入りのカフェへの親しみ」や「自分らしさ」の一部だという気持ちを持っているんだぞ!と認めました。

そんなに好きな場所だったんだなぁと。

そして、流行りの場所になってしまう嫌悪感は裏を返せば、今まではそのカフェに心地よさや安心感を感じていたんだなぁとわかります。

他者と自分の課題を分ける

アドラーでは、他者と自分の課題を分けることを重視します。

今回の場合、独占したいと思うことは、他者がそのカフェをどう扱うか、どういうメニューを頼み、どんな印象を持ってカフェに行くのか、流行ってるお店だから行っとこうなのか、その後も好きな場所として思ってくれるのか、そういったことを考えてしまうのは、他者への意識が強く働いている証拠。

あくまでも、それは他者の選択であり、アドラーでいうところの他者と課題になります。

自分の課題は、そういった「他の人が何を選ぶか」や「他の人がどう楽しむか」という考えを手放すことです。

あくまでも自分の課題は、「その場所を自分がどう楽しむか」「自分がその場所で何を感じるか」です。

共同体感覚を育む

アドラー心理学では、「共同体感覚」が幸福の鍵だとされています。それは、他者の幸せや成功を自分ごとのように感じる力のことです。

他の人がそのカフェを楽しむ姿を見て、

「このカフェが多くの人に喜ばれている」

と視点を変えて考えたり、

たくさんの人か楽しむ姿を見て、

「このカフェがより多くの人を幸せにしている」

と思えば、自分の独占欲が「与える喜び」に変わる気もします。

すぐには無理でも時間がたてばそうなるかもしれません。そうなるようにしたいです。

自分ができることに意識を向ける

他者への意識を自分に向け、ただ自分ができることをやるしかありません。

他のカフェを開拓してみるチャンスなので、しばらく別のお店に行くことにしようと思います。

そして、混雑が落ち着いたら今度はどうお店が良くなっているか楽しみに待ちたいです。