人生に革命が起きる100の言葉アドラーの名言

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉


小倉 広

世話好きな人は、単に優しい人なのではない。相手を自分に依存させ、自分が重要な人物であることを実感したいのだ。

心配だから〜という風なセリフはよく聞くし、自分も使いがちだったので、この言葉は結構ショックなものでした。

確かにもし相手のことを信頼していれば、相手が1人で解決できる力があり、それを見守ることができます。

自分がいなければあの人は〜できない、大丈夫かしら、心配だわというのであれば、それは上から目線で相手を見ているという事なんですね。

「私がいなくては、相手は何もできないんです」。そう言って、自分が重要な人物であることを証明しようとしているのだ、とアドラーは指摘しているのです。

大切なことは「共感」することだ。「共感」とは、相手の目で見、相手の耳で聞き、相手の心で感じることである。

かわいそうな境遇や、辛い出来事があったなどと聞いた時、「かわいそうに」「つらかったですね、大変だったでしょう……」と言ってしまうことがよくあります。

これは同情をしていることになり、自分の感覚を相手に押しつけてしまうことでもあります。

同情とは違い、共感とは相手の関心に対して関心を持つことと説明されています。

同情したり自分の感情を押しつけたりする人は、相手の関心ではなく自分の関心に関心を持ち、自分の関心を相手の状況に当てはめてしまっている状態なのです。