ドトール・日レスホールディングス【3087】(銘柄分析:2022)

長期投資をメインに短期投資も対象に銘柄分析をやっていきたいと思います。今回は普段利用しているドトールコーヒーの親会社ドトール・日レスHDの銘柄分析をしたいと思います。
これは自分用に分析したものです。投資するかどうかの判断は自己責任でお願いしますm(_ _)m

会社概要

ドトールコーヒー、エクセルシオールなどを持つ(株)ドトールコーヒーや星乃珈琲店、洋麺屋五右衛門などを持つ日本レストランシステム(株)を傘下に持つ外食産業の持株会社

時価総額

713億円。楽天証券の規模定義によると500位以下なので小型株に分類されます。まだまだ株価が上がる余地はありそうです。

株価

1638円(2022/10/26)単元株は100株ですので163,800円から購入可能。比較的購入しやすい金額だと思います。

PER(株価収益率:1株当たり利益)

21.93倍
高過ぎず普通の数字だと思います。

PEGレシオ

0.13倍
成長性が高いグロース銘柄に使う価値がある指標です。ドトール・日レスHDはグロース市場の株ではないので、今回はあまり参考にならないと思います。
PEGレシオはPERを中期的な成長率で割った値で、が1を下回ると割安。2を上回ると割高といわれています。

配当利回り

1.7%
あまり高くはなく普通といった感じです。

流動比率

299.71%
100%を上まっているので安全性については問題ないと思います。

売上高の推移

ドトール・日レスの売上高の推移
売上高の推移

右肩上がりで成長しているのが好ましいです。ドトール・日レスは飲食業なので、コロナ禍の影響なのか2020年に大きく落ち込んでいます。増収率が毎期15%から20%以上あがっていると成長しているとみなせるのですが、コロナ禍以前も伸びてはおらず平行線といった感じですね。

EPS(1株当たりの純利益)の推移

ドトール・日レスのEPSの推移
EPSの推移


EPSからは、企業の「収益力」と「成長性」を読み取ることができます。
計算式はEPS=「当期純利益」÷「発行済株式総数」
直近のEPSは良くありません。コロナ禍の影響を受けてのことだと思いますので、そろそろプラスに転換しそうですね。

BPS(1株当たりの純資産)の推移

BPSからは、企業の「安定性」を読み取ることができます。
計算式はBPS=「純資産」÷「発行済株式総数」
グラフが右下がりや凸凹していたりすると安定性が良くありません。直近のでデータは良くありませんが、コロナ禍以前は右肩上がりで良好のようです。

ドトール・日レスのBPSの推移
BPSの推移

ROE(自己資本利益率)の推移

ROEからは、企業が株主から集めた資本でどれだけの利益を出しているかを表す財務指標。毎年10%以上なら良好。もちろん高い方が良い。
計算式はROE=「当期純利益」÷「自己資本(純資産-新株予約権-少数株主持分)」×100
コロナ禍以前から10%には届いていないため、あまり経営効率が良いとは言えないと思います。

ドトール・日レスのROEの推移
ROEの推移

ROA(総資産利益率)

1.0%ですので、普通ぐらいと思います。
ROAからは、企業が株主から集めた資本でどれだけの利益を出しているかを表す財務指標。毎年5%以上なら良好。(業界によって異なる)飲食業界は3.4%が合格ライン。
計算式はROA=「当期純利益」 ÷「 総資産」 ×100

PBR(株価純資産倍率:1株当たり純資産)

0.8倍ですので、割安といえます。
計算式はPBR=「株価」 ÷「1株当たり純資産」
低いほど割安、1を上回ると割高と言われています。

PSR(株価売上高倍率)

0.6倍ですので、割安と言えます。ただ1倍を割っているので、あまり人気がないも言えます。
PSRからは、主にグロース銘柄の株価水準をはかる指標として使われています。
計算式はPSR=「株価」 ÷「1株当たりの売上高」 ×100

大株主

日レス創業者の大林一族、ドトールの創業者鳥羽一族とその財産保全会社(マダム・ヒロ)が大株主となっています。その他には、日本マスタートラスト信託、日本カストディ銀行(信託口)、日本タバコ産業など

まとめ

各項目は平均点という印象。
ただROEの推移がコロナ禍以前から右肩上がりというわけでもないので投資するか迷うところですね。コロナ禍の悪影響が次第に緩和し、客足が戻ってきている。営業利益も2023年には黒字転換の見込みなのを考慮すると投資しても良いかもしれません。ドトールコーヒーやエクセルシオール、洋麺屋五右衛門などを利用している方は応援するつもりで投資してみてもいいかもしれませんね。