ロンドンのDLRという電車 ドックランズ・ライト・レイルウェイ (Docklands Light Railway)

ロンドンの地下鉄tubeに似たマークの電車。輪っかの色が水色のDLRはドックランズ・ライト・レイルウェイ (Docklands Light Railway)といって、ロンドンの東部、テムズ川沿岸にあるウォーターフロント再開発地域(ドックランズ)を走ります。

自動運転の高架鉄道

なんとDLRは自動運転で、モノレールのように道路よりも高いところを走ります。

DLR
DLR

ほとんど地上を走りますが、地下をいくDLRもありますので注意です。

地下のDLR
地下のDLR

駅名のカラーは青緑(水色)

トレードマークの輪っかと、駅の看板はtubeの赤と異なり青緑色(水色)です。ウォーターフロントの水のカラーなので分かりやすいです。

再開発地域を走っているといっても、現在のドッグランズはかなり発展してきており、その中心地である「カナリーワーフ The Canary Wharf」は新金融街と呼ばれるまでになっています。
また、「シティ・オブ・ロンドン City of London」とよばれる都心部にある元々の金融街がある「バンク Bank」駅は、tubeの3路線(セントラル線、ノーザン線、ウォータールー・シティー線)だけでなく、このDLRも走っています。

Bank駅 DLR
Bank駅 DLR

map

DLRの路線図マップはこちらにあります。

無人、しかも改札がない・・・

自動運転なだけでなく、基本的に駅員さんいません!(一部の地下駅を除く)
tubeとDLRは駅の改札でオイスターカード(日本のSuicaのような電子切符)をタッチして料金を払います。しかしこのDLRの場合、駅員さんがいないだけでなく改札もないので、出口付近っぽいところにあるタッチする機械にかざす必要があります。

何も言われないからとか、見つけられなかった、忘れていたなどとスルーして乗り降りしてしまうと大変なことになります!

ロンドン交通局では支払わずに乗ったとみなされると£80の罰金が科せられるのです(2022年10月現在)。意識してタッチするようにしましょう。

HOW MUCH IS A PENALTY FARE?
IT’S £80. THIS IS REDUCED TO £40 IF YOU PAY WITHIN 21 DAYS.

Penalty fares and how to pay them

うわー新しい駅ついた!などとうかれていると結構忘れてしまいそうになりました。人が少ないと特に、普通の通路感覚で通ってしまいがちなので、旅行中はしっかり気をつけるくらいがちょうど良さそうです。

特にロンドンシティ空港に行かれる方は要注意です。私は朝の乗車時にカードのチェックを受けました。どうやら、車内でチェックをする人がいて、私服で無賃乗車を探し出しています。

「Plain-clothed ticket inspectors」と呼ばれている検札係の人たちは意外といるようで、どちらかというとバスで見られることが多いようです。

TFLの公式ページには2017/18会計年度で、ロンドンの検査官は24,093のペナルティ運賃を発行し、有効なチケットがない乗客に対して4,925件の報告書を提出していると書いてあります。

in the financial year 2017/18 London Underground inspectors issued 24,093 Penalty Fares and submitted 4,925 irregularity reports for passengers not being in possession of a valid ticket/pass.

Plain-clothed ticket inspectors tfl.gov.uk

日本やイギリスだけでなく各国で検札の人が活躍していて、英語ではRevenue protection inspectorとよばれています。

ロンドンtubeでは人が多い駅などでは、改札付近の映像をチェックしていてランダムに声をかけるという非効率的なことをせず、確信をもって声をかけに行くパターンもあるようです。