北千住から「日光」に行くのに、東武鉄道の特急に「リバティけごん」乗ったのですが、帰りは「けごん」とだけ書いてある電車でした。
リバティがついていないけごんとは?乗ってみて分かった違いなどを書いてみます。
もくじ
「けごん」の車両はスペーシア
けごんというのは、浅草駅から東武日光駅の間を伊勢崎線・日光線経由で運行する特別急行列車とされていて、そこを走る電車の種類が「スペーシア」というものと、「リバティ」という2タイプあります。
ややこしいのが、切符や案内板に記載される特急名にはスペーシアの文字はなく、「けごん」とだけ書かれるところです。
もう一方のリバティを利用する方は「リバティけごん」との記載になっており、切符の表記や路線検索などでは、「けごん」または「リバティけごん」のいずれかの表記になります。
さらに2023年7月に新しい車両「スペーシアX(エックス)」が登場し、スペーシアという車両のイメージがわかりづらくなりましたが、「けごん」だけの表記の場合は「スペーシアけごん」のことをさし、リバティけごんよりも古い車両となります。
どのくらいの古さ?
この2つのタイプは特急料金が同じで、時間帯検索するとだいたいどちらも目にするので、迷うと思いますが、実際に外観をみてしまうと一目で「リバティけごん」の方がかっこよく新しいのがわかります。
古さは確かに感じる
「けごん(スペーシアけごん)」が古いといっても、そんなに大差ないのかなと思っていましたが、実際には物置の傷や、車内の明かりが暗めだとか、テーブルなどのちょこちょことしたところで、古さを感じることはできます。
ちょっとでも綺麗で新しいのが好きな方は「リバティけごん」がおすすめです。シート自体の乗り心地は、あまり違いがないと感じました。
テーブルが変わってる
古さを感じる場所として、びっくりしたのがテーブルでした。
窓の下の壁に別途金縁のテーブルがついています。豪華なタイプのこのテーブルは、どっしりと重く持ち上げるのもちょっと面倒で、何よりサイズがやや小さめなのが使いづらいです。
こういったことを楽しめる人には「けごん(スペーシアけごん)」に乗ってみてもいいかもしれません。
最初すぐにこれが目について、窓側の席の人しかテーブルが使えない仕様なのかと驚きましたが、各椅子の手置きのところが開くようになっていて、そこから小さなテーブルを引き出せるようになっています。
通路側の人はこちらを使いましょう。
窓側の席にも同じものが付いているので、むしろ2席で3つテーブルがあるかと思ったら、引き出そうとするゴンッと窓枠にあたり、引っ張れませんでした。座席をくるっと反対に向けて4人席で使う時用みたいです。
難点は、ドリンクホルダーがないので、通路側の人は特に飲み物を置くときに不便を感じると思います。(窓側の場合は窓の付近に置こうと思えば置けるスペースあり)
荷物おきば
けごん(スペーシアけごん)は各席の上に荷物おきがあります。
スーツケースなど大きな荷物を置くスペースについては、車両が限られています。
その他、上着や軽い物をかける用のフックが各座席にあります。
リバティのものと比べると、金ピカでしっかりとしたものです。
カーテン
手で引っ張るタイプのカーテンで、前後の席と共用になっているので、確実に自分のところだけを遮光したい人には向かない車両でしょう。
ただ、前後で仕切りがないので、その分窓が広くカーテンが全開していると、景色が広々と感じられるのが利点です。
足置きや足を伸ばした時の広さ
足置きがあり、1,100mmのシートピッチでゆったり座れます。
シートを倒して、足を置いたポーズにすると、「リバティけごん」よりのびのびできる感じがあるかなあといった感じです。
空調の調節
「けごん(スペーシアけごん)」は、空調の調節ができます。ただ、ものすごく古いのでツマミが汚れていたりして、そもそもツマミを触るのが苦手な人には不向きかなと思います。
ちなみに私が座った席は1つが壊れていて、回しても回しても閉じませんでした。
トイレは?
洗面所とトイレは1、4、6号車にあります。
洋式のほか、和式タイプもあります。
禁煙?
全車両すべて禁煙です。
デッキ内での喫煙も禁止されています。
コンセントやWi-Fi
コンセントはありません。必要な方は全席についている「リバティけごん」の利用がおすすめです。
フリーWi-Fiが使えます。
4人席にもできる
くるっと回転させて、向かいあわせに座席を変えることができます。
個室がある(別途料金)
複数人で旅行するのにオススメポイントです。
6号車にコンパートメントルーム(個室)専用車両が全6室あります。向かいあった座席タイプで、ゆったり快適、テーブルは天然大理石という贅沢な仕様です。
中止された車内販売
車内販売や食堂スペースは、残念ながらサービスが中止されました。
もともとは3号車の半分に車内販売スペースがあったらしく、ドアを隔てて当時のまま寂しく残っていました。
ここで食べ物が販売されていたのかな、閉まっているカーテンが寂しいです。
誰もいません。ひっそりとしています。
自販機もありません。
飲み物や食べ物が必要な方は、乗る前に必ず買っておきましょう。
※日光行き特急で、車内販売や食堂スペースがあるのは「スペーシアX」のみです。